東予港から今治駅まで
ウォーミングアップにはちょうど良い
おれんじおおさかを後にした私はさっそく道を間違えます。
フェリーターミナル前の道を「右」と覚えておいてください。私は「左」に行きました。
かなり広い駐車場です。車はほとんど止まっておらずやる気に満ち溢れたローディーがぐるぐる回ってアップをしていました。
R196をひたすら突き進みます。早朝なので交通量も少なく走りやすい。
早朝とはいえぼちぼち気温も上がってきました。
道の駅「今治湯ノ浦温泉」で一休みです。東予港と今治駅の間にあります。
ここには全国でも珍しいセルフの温泉スタンドがあり、湯ノ浦の源泉から引いた湯を購入することができます。100リットル100円の大判振る舞いです。10リットルほど積めばしまなみ海道の絶景を楽しみながらトレーニングも可能です。
今治城へすこし寄り道
しばらく走るとR196とR317の交差点を右折です。そのまま進むとしまなみ海道のスタート地点である来島海峡大話なのですが、ほんの少しルートを外れて「今治城」の見学です。
お城の目の前まで自転車で行けてしまいます。
駅前のサイクルステーション。駅前の1等地にこれだけの自転車用スペースが作られている事にしまなみ海道の凄さを感じます。
ゴールまでは76km。丁度良い距離です。
ちなみにサンライズ糸山は1つ目の橋「来島海峡大橋」のすぐそばにあるサイクリングステーションです。
ついにスタートしまなみ海道
この辺りから緩い登りが始まります
来島海峡大橋の手前、すこし登ったところに今治サイクリングステーションのサンライズ糸山があります。ここからしまなみ海道1つ目の橋、来島海峡大橋を眺めることができます。
あの橋を自転車で走れるのかと思うとワクワクしますね。
来島海峡大橋
こうやって原付ともしっかり道が分けられているので景色を楽しみながら安全に走ることができます。
橋通行料の看板もありますが自転車は2022年3月31日までは無料となっています。
何という大きさ!ちなみに来島海峡大橋は第1、第2、第3と3つからなっており全長は4kmもあります。
すこし寄り道【絶景スポット】亀老山展望公園へ
しまなみ海道は基本ルートを走るだけでも十分に素晴らしい景色を楽しめます。
綺麗な海、そこに浮かぶ島々、それを繋ぐ幾多の壮大な橋。
それを鳥の目線で眺めることができる亀老山展望台に寄り道です。
今治からスタートした場合、一つ目の橋「来島海峡大橋」を渡ってすぐのところから行けます。
横道に入るポイントは上のルートを参考にしてください。
亀老山ヒルクライムは2.7km、平均斜度9%とけっこうきつい坂です。
まだ脚がフレッシュな今治スタートだと何とかなります。行きましょう!
登りがはじまってそこそこの距離を走ってからのこの看板です。どうやらまだ始まってなかったようです。ここから2.7km!文句を言っても仕方ありません。ここまで来たからには気合いを入れて登りましょう!
おおよそ半分登ったところで現れる看板。よくある心を折りにくる看板です。残り距離だけでなく「おいしい藻塩アイスが待ってるよ!」という文言を入れてくるあたり流石しまなみ海道といったところでしょうか。
やっとの思いで到着です。頂上は駐車場と売店があります。折れかけた心を何度も繋ぎとめてくれた藻塩アイスはここで買えます。展望台はここではなく更に上にあります。売店横に展望台へ続く階段があるのでプルプルする脚に鞭を打ちながらもうひと頑張りしましょう。
頑張った甲斐がありましたね。どうですか?この眺め。展望台には椅子も用意されています。尾道スタートの場合、夕方ごろに到着してこの絶景を素晴らしい夕焼けと共に楽しむことができます。
伯方島
苦労に見合った絶景を見て満足した私は「大島」を後にします。
そして伯方・大島大橋を渡り2つ目の島、伯方島」に上陸です。
「は・か・た・の塩!」で有名ですね。
真夏のような暑さと休日と相まってか券売機には長蛇の列です。子供は券売機が珍しいのかお金の投入から発券まで全部一人でこなそうとします。おかげさまで伯方の塩ソフトクリーム一つ買うのにかなりの時間待たされることになりました。
しまなみ造船では船を製造中でした。民家と巨大な船。この組み合わせはスゴイ!
伯方島もそこそこ大きな島なのですが、しまなみ海道基本ルートでは南西側を少し走るだけです。あっという間に終わってしまいます。次回はもう少し探索したいですね。
大三島
青い橋。緑とのコントラストが良い感じです。
道の駅 多々羅しまなみ公園です。
ここでランチを予定していた海鮮丼のお店が臨時休業との情報をTwitterで入手します。
しまなみ海道に来たら絶対に食べる!と、とても楽しみにしていたので残念です。
もうお腹もペコペコです。新しいお店を探す気力もありません。
仕方ないのでここでお昼をいただくことにします。
ご当地B級グルメ「焼豚卵飯」です。
焼き豚と卵をのせた白米に甘辛ダレかけるという美味しさが約束された食べ物です。
が、しかしお世辞にも食べて良かったとは言えないのが悲しい。
ちゃんとした定食屋で提供されるものはもっと美味しいのでしょう。
愛媛のソウルフードはこんなもんじゃないはずだ。
サイクリストの聖地はここにありました。しっかり記念撮影しておきましょう。
定番のアングルも良いのですがこんな感じで少し引いた感じもおすすめです。
石碑の横にはこんなオブジェもあるんです。
多々羅大橋
全長1,480mの多々羅大橋。広島県と愛媛県を跨ぐ大きな橋です。
実はこの橋を自転車(徒歩)で渡る人は貴重な体験ができます。
多々羅鳴き龍です。この看板のすぐそばに撥(2本1組でカチカチ鳴らす木の棒)が置いてあります。ここで叩くとやまびこみたいな感じに聞こえるんだろうなぁと思っている人は是非現地で試してみてください。良い意味で裏切られます。
多々羅大橋から見下ろす。緩いカーブ。ブルーラインが美しい。
なぜかペダルを回す脚にも力が入ってしまう。
最後の島「向島」。美しい海岸線を走ります。
向島大橋。青い海に鮮やかな赤が映えます。ここを過ぎるとしまなみ海道もゴール間近です。
最後は船で渡ります。車も自転車も歩行者も。地元の人の重要な交通手段。自転車は110円です。
ゆっくりと近づいてくる尾道。旅がもう終わってしまうのかという何ともさみしい気持ちになってしまいます。
尾道駅。しまなみ海道ゴールです。ゆっくり景色を楽しみながら走り、写真をたくさん撮っても夕方前にはたどり着けました。
せっかくなのでサイクリストフレンドリーな宿「ホテル サイクル」があるU2へ。
ここの入り口はSNS映えするので観光客の人がひっきりなしに写真を撮っていました。
レストランやカフェ、パン屋さんに雑貨屋さん、GIANTストアと至れり尽くせりの建物です。
ここにはコインシャワー(建物外です)があります。
さっと汗を流そうと思ったのですが並びができていたので諦めました。
尾道駅から少し行ったところに銭湯がありました。
番台があって中央に湯船、その周りに洗い場があるまさにザ・銭湯です。
帰りは新幹線輪行です。時間をお金で買うスタイル。ちなみに新尾道駅はのぞみは止まりません。
次の福山駅で乗り換えです。時間にすると5分程度。
さいごに
自転車という趣味を始めたらからには一度は走ってみたいしまなみ海道。
乗り始めて2年少しでようやく実現しました。走り切れなかったら?途中でパンクしたら?もっと脚力をつけてから万全の状態で挑みたい。今思えばもったいないことをしたなぁと思います。
しまなみ海道は初心者だからこそ一番初めに走るべきところだと思います。
ブルーラインのおかげで道に迷うこともない、サイクルステーションも整備されていてサポートも充実。何より景色が素晴らしい。次回はあの島をじっくり走ってみたいなど今後の自転車に乗るモチベーションにもなります。
この記事でしまなみ海道にこれからチャレンジしてみたいという人の背中を少しでも押せたら嬉しいです。