【自走は辛かった】大阪から丹波篠山、福知山を抜けて天橋立まで

多紀連山_アイキャッチ キャンプツーリング
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今回は大阪市内から丹波篠山、福知山を抜けて天橋立までのロングライドです。

翌日にはタンイチ(グループライド)が控えておりそちらがメインとなります。

本ライドはいわば前哨戦です。天橋立までは大阪市内より直線距離にして約100kmです。そこそこ走ります。

タンイチも100kmコースなので脚がフレッシュな状態で挑みたい。そうなると輪行で当日朝に現地入りというのがセオリーでしょう。

ここで問題発生。集合時間には始発でも間に合いません。電車がダメなら車に積んで夜明け前に出発という選択肢もあります。

それも当然考えましたが行きは良いとしても問題は帰りです。タンイチで精魂尽き果てた身体で車を運転し無事に自宅に辿り着けるかどうかが疑問です。

となると、前泊という選択肢しかなくなるのですが、時間もあるしどうせなら自走で行ってしまえというのが今回の経緯です。

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コース紹介

実際の走行距離は130kmと少しです。獲得標高は約1,700mほど。脚質ピラミッドの最下層にいる私にとって3つの山越えがあるのこのライドはかなりタフになることは火を見るより明らかです。

本州を縦断するルート

丹波篠山市へ

進行方向の雲行きが少し怪しい

あの山を向こうが最初のチェックポイント「丹波篠山市」です。

連なる山が中々の存在感です。ここからでも威圧感を感じます。

しかし、これからあの山々を攻略していくとかと考えるとワクワクして、、、きません。

腹が減っては戦はできぬ"cafe.manna"さんで腹ごしらえ

cafe.manna

ロングライドは大量のエネルギーを消費します。ヒルクライムが加わるとさらに拍車がかかります。

ソロライドで携帯電話の電波が届かないような山奥でハンガーノックで走行不能という想像しただけでも恐ろしい事態だけは絶対に避けねばなりません。

時計を見るとちょうどお昼の時間。「cafe.manna」さんでランチです。

ロコモコプレート

こちらのお店は2回目ですが、注文してから前回もロコモコプレートだったことに気づきました。
美味しいから良しとします。

お店の裏側に庭がありましてラックも置いてあり愛車を眺めながら食事をすることもできます。

この炎天下ですでに汗だくになっていた私は店内は遠慮しようとしますが、お店の方が快く店内席を案内していただいたのでご厚意に甘えます。

デザート付きです

かなり手ごわいぞ多紀連山

デザートも平らげタンクから漏れ出すくらいにエネルギーを過剰に蓄えた私にもうハンガーノックの心配はありません。

丹波篠山市手前のヒルクライムは300mほどの登りです。しかし頂上までは20kmもあるのでそれほど大変ではありません。

ラスト5kmで斜度が上がりますが脚がフレッシュ状態の私の敵ではありません。丹波篠山市に入って良い感じの里山風景を堪能しながらしばらく走ると多紀連山の入り口が現れます。

多紀連山入り口

当たり前ですが前方には山しかありません。一つ目の山越えで私のハッピータイムは終了しています。
多紀連山は4kmほど。前半は緩斜面、中盤以降は激坂区間となります。

視界が開けるポイントはそれほど多くないです

中盤以降は九十九折りです。このカーブで最後かな?このカーブで最後だよね?このカーブで終わってくれ!というお約束のアレが堪能できます。

由良川

多紀連山から一気に下りますすとようやく福知山市です。福知山…とんでもない遠さです。

すでに体力も残り僅か。休憩したいところですが時間はすでに16時を回っています。予定ではあと一つ山を越えねばなりません。

この辺りから「何で自走で来ちゃったんだろうなぁ」と自分に問いかけはじめます。

とにかくペダルを回します。

心を折りにくる「Garmin Climb Pro」

福知山市街は通らずに交通量の少ないR429を進みます。

私の水先案内人でもあるGarmin Edge530が短い電子音と共にこれからヒルクライムが始まるよとの通知です。ここまで走行距離は115km。

大江山ヒルクライムの始まりです。距離は6km。オレンジや赤で染まった斜度グラフが表示されます。これはやばいかもしれない。

7月中旬の気温とは思えない

辛いという感情を心の奥に封じ込めて私はただひたすらペダルを回し登り続けます。
気温20度と表示された電光掲示板。ちなみに今は7月中旬です。思わず記念撮影。

ここ大江山は地元ローディーのヒルクライムスポットです。

このルートから「鬼の岩屋」というボーナスステージも用意されており一層の斜度を堪能できるようです。

秋には熊や猪が応援に駆けつける(かもしれない)というスリルも同時に味わえるヒルクライムコースです。

あそこに見えるのは海?

もう何も考えられない思考停止に近い状態になったところでようやく登りが終了しました。
あの先に見えるのがおそらく宮津市でしょう。と自分に言い聞かせ山を下ります。

宮津に到着

宮津に到着です。ここから本日のお宿がある天橋立まで最後の気力を振り絞ります。

天橋立駅。とてもきれいです。

ようやくゴールです。時刻は19時になろうかとしています。

オーベルジュ天橋立

本日のお宿である「オーベルジュ天橋立」です。予約時にフロントの方にはロードバイクを室内に持ち込みOKの許可をいただいております。

チェックインを済ませたあと衝撃の事実を告げられます。どうやらこのホテルにはエレベーターという文明の利器が存在しないようです。

くしくも私にあてがわれた部屋は最上階の3階でした。自転車を担ぎ膝をプルプル震わせながら階段を上ってようやく部屋に到着です。

自転車持ち込みOK

部屋には洗面所のみで風呂とトイレはありません(グレードの高い部屋にはついています)
お風呂は隣にある「天橋立ホテル」の天然温泉大浴場を利用できます。時間内なら何度でも入れます。
まず食事前に汗まみれの身体をさっぱりさせることにします。

謎のロフト

待望の晩御飯タイムと思いきや

過酷なライドでついた汗と汚れは勲章ではありますが、それを天然温泉できれいさっぱり洗い流した私は晩御飯を求め街に繰り出します。

時刻は20時。なんと駅前のメインストリートはすでに店の灯りはほぼありません。営業している飲食店はわずか2店舗です。

私の知る限り夜の20時と言えば飲食店がもっとも賑わう時間帯のはず。それなのになぜ?

なるほど、どうやらこの地域では働き方改革が浸透しているようです。

空腹で今にも倒れそうな私を救ってくれたのは「くじからラーメン」さんでした。

くじからラーメン
くじからラーメン

店名の由来にもなっている”くじから醤油”をベースにしたスープは何とも不思議な味でした。

醤油ラーメンとは明らかに一線を画す独特の味です。首をかしげながら何度もスープをすすります。薄くスライスされたチャーシューは脂でガツンとやられる感じはなく弱った身体に優しいです。

あと特徴的なのは玉ねぎのみじん切りが”生”でどさっと入っているところ。スープと一緒にレンゲですくってシャキシャキ食べるのと玉ねぎの辛みが良いアクセントになって最高でした。

最後に

今回の130kmという距離。ロングライドというには少し短いかもしれません。

しかしこの距離でも大阪市内から日本海まで行けてしまうということに驚きました。

多紀連山、大江山はロングライドに組み込むにはかなりキツイです。
大阪からですと多紀連山を登って帰ってくるライドが丁度よいのではないでしょうか。

さあ、自転車に乗って出かけよう!

立ち寄りスポットのご紹介

cafe.manna · 〒666-0224 兵庫県川辺郡猪名川町万善佐保姫86−1
★★★★☆ · カフェ・喫茶
オーベルジュ 天橋立 · 〒626-0001 京都府宮津市文珠191番地1
★★★★☆ · ホテル
天橋立 くじからラーメン · 〒626-0001 京都府宮津市文珠640−41
★★★★☆ · ラーメン屋
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